ぼっち・ざ・ろっく！8話
サブタイ「ぼっち・ざ・ろっく」
まず始めに今回の評価は………
星5.0(満点)です。最終回だと言わんばかりの素晴らしい締めくくりでした‼︎
[あらすじ(公式より引用)]
「結束バンド」のライブ当日、台風の影響で呼んでいたはずの家族や友達から続々とキャンセルの連絡がきてしまう。直前になっても客はまばらで、重い雰囲気の中、結束バンドは4人としての初ライブを迎える。
[感想]
てるてる坊主でどうにかなる訳がなく台風が到来🌪
どんな状況でも乗り越えられるようにならないと言う際の店長が若干、涙ぐましさが篭っていて今回のライブを凄く楽しみにしていたんだなぁと微笑ましくなりました。
雨で身近な人たちが来られなくなり気分が落ち込んでしまいますが、虹夏ちゃんが暗いムードの中、明るく細やかなフォローをしてチームを励まします。
実は虹夏ちゃんは『結束バンドの結束の要』のような立ち位置なんですよね。
音楽への情熱を失っていたリョウを勧誘して『バンドの楽しさ』を呼び起こしたり、精神的に追い詰められていたぼっちちゃんを引っ張り込んで、『変わるきっかけ』を作ったり、逃げるように結束バンドを去った喜多ちゃんのことを責めるどころか心配して戻ってきた彼女を温かく迎え入れたり……と
包容力が豊富で優しい彼女が本当に大好きです…！
そして「幸せスパイラル」でお馴染み廣井きくりが再び登場。路上ライブに観に来てくれたぼっちちゃんのファン1号、2号もライブハウスに来店。サブキャラも増えてきてより一層賑やかになってきました♪
ファンを獲得したことで感激のあまり昇天するぼっちちゃん、普段の奇行を見られてしまい人違いでしたー‼︎と叫ばれるところも面白かったです笑
そして待ちに待ったライブシーンでは、モーションアクターを使用しており、そこから全て手描きに修正したという話を聞いて、製作陣のこだわりと本気度が伺えます。ただそれだけでなく今回は会場の雰囲気に飲み込まれたのか、演奏のリズムがズレるんですが、本作の場合はその情景を凄くリアルに再現するんですよね。中でも喜多ちゃんcv.長谷川育美さんのわざと音程を外したりリズムをズラしたりと演技が真に迫っていて本当に素晴らしい芝居でした。
第8話劇中曲『あのバンド』
ぼっちちゃんが覚醒した瞬間、開眼した廣井きくりのアップに切り替わるシーンがもう何度見てもカッコいい…！普段は酔っ払いなのにスイッチ入った時のこの強者感がたまりませんね。
それまでのパッとしないムードを一瞬で変えたぼっちちゃんの演奏がもの凄くカッコ良かったです…！
これも陰キャあるあるですが、陰キャというのは当たり前なことが出来なかったりする分、普通の人間では成し遂げれないことをやり遂げたりするんですよね。自分も相当な陰キャだったのでぼっちちゃんの言動というのが痛いほど伝わります。
いつだって困難を打ち砕くのはヒーロー。
ぼっちちゃんは"結束バンドにとってのギターヒーロー"でもあるんだなぁと痛感します。
ライブシーンを見終わった時の高揚感や感動、満足感などあらゆる感情を呉れましたが、個人的に今回の1番の見どころはライブシーンではなく、ラストのぼっちちゃんと虹夏ちゃんの会話シーンにあります。
虹夏ちゃんにギターヒーローなんでしょ？って問われる不意の展開。流石にギターヒーローのファンには誤魔化しきれなかったか…
そして虹夏ちゃんの過去が少しだけ明かされます。
幼い頃に母親が亡くなって、父親は家にいつも居らずお姉ちゃんだけが家族だったんですが、虹夏の姉の星歌はバンドを始めて寂しがる虹夏を元気付けようとライブハウスに連れていってくれるようになりました。
なんとこの「STARRY」は虹夏ちゃんの為に作ったライブハウスだったことが判明。
彼女が嬉しそうにして星歌がそれを見て微笑むシーンがとにかく眩い…
虹夏ちゃんの本当の夢はお姉ちゃんの分まで人気のあるバンドになること、「STARRY」をもっと有名にすること。
このお互いを思いやる伊地知姉妹の関係があまりに尊過ぎる…
先日発売した5巻の伊地知姉妹の過去編読んだ後にこのシーンを観ると更に込み上げてくるものがあります。わざわざ発売日に狙ってこのシーンを取り入れている制作の粋さは流石ですね。
作者のはまじあき先生曰く5巻はアニメで放送される内容と繋がる話があると聞いていたのですが成程このことか…
そしてぼっちちゃんが今何の為にバンドをしているのか聞く虹夏ちゃん。
ぼっち「ギタリストとしてみんなの大切な結束バンドを最高のバンドにしたいです！」
ここのぼっちちゃんがいつにも無い真剣な眼差しで言うところもまたいいですね。本来人とまともに目を合わせられないぼっちちゃんが虹夏ちゃんにしっかりと目線を合わせて決意表明するところに成長を感じます。
虹夏「でも私確信したんだ。ぼっちちゃんがいたら夢を叶えられるって。だからこれからもたくさん見せてね。ぼっちちゃんのロック、ぼっち・ざ・ろっくを！」素晴らしいタイトル回収で素敵な締めくくりでした。サブタイが黄色のフォントなのも粋ですね。
あれ…雨なんかとっくに止んでいるはずなのに目の下に雨水が…
そして待望の虹夏ちゃんのボーカルソング
「なにが悪い」/結束バンド
作詞・作曲：北澤ゆうほさん
編曲：三井律郎さん
何度も聞き直していますが、本当に凄くいい曲ですね。
「Distortion!!」や「カラカラ」も大好きですが、個人的にエンディングで1番重要なのは余韻にどれだけ浸らせるかが重要だと思っていて「なにが悪い」はまさに涙腺に響いてきて、自分にどストライクな楽曲でした。
もう最終回と言われてもおかしくないくらい最上の締めくくりでしたね…
まだ終わりませんが、十中八九今回が本作の「ベストエピソード」になることでしょう。
以上。
[主な登場人物]
後藤 ひとり（ごとう ひとり）(cv. 青山 吉能)
誕生日：2月21日 / 血液型：B型
本作の主人公。ギター、作詞担当。秀華高校1年→2年。
対人関係が苦手で初対面の相手とは目も合わせられず、服装は常にジャージ、家では暗い押し入れでギターばかり弾いている「陰キャラ」少女。
伊地知 虹夏（いじち にじか）(cv. 鈴代 紗弓)
誕生日：5月29日 / 血液型：A型
ドラム担当。下北沢高校2年→3年。明るく世話焼きなバンドのまとめ役。かつてはバンドマンで現在もライブハウスの店長を務める星歌の影響で幼い頃からバンド文化に触れてきており、業界事情にも詳しい。
山田 リョウ（やまだ リョウ）(cv. 水野 朔)
誕生日：9月18日 / 血液型：AB型
ベース、作曲担当。下北沢高校2年→3年。風変わりな趣味をしており、変人と呼ばれると喜ぶ。無口無表情で友達も少ないが、ひとり曰くコミュ症ではなく「1人でいるのが好きな人」。
喜多 郁代（きた いくよ）(cv. 長谷川 育美)
誕生日：4月21日 / 血液型：A型
ギター、ボーカル担当。秀華高校1年→2年。「人と関わるのが大好き」と自称するように社交的で友達が多く、SNSなども積極的に活用するいわゆる「陽キャラ」。
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