アキバ冥途戦争12話(最終回)
サブタイ「萌えの果て」
まず、始めに今回の評価は………
星4.5です。こんな壮絶すぎるラスト予想不可能です…2022年に放送された全アニメ作品の中で最も余韻が抜けない作品になることでしょう。
※総評も下記に執筆しましたので是非最後までご覧ください。
[あらすじ(公式より引用)]
凶刃に倒れる嵐子。その死を嘆き悲しむ「とんとことん」の面々。
喪に服すなごみは“黒豚”となり、自らが拒絶してきた暴力に縋り復讐を果たそうとするが……
メイドとは何なのか、萌えとは何なのか。そして、萌えの果てに、なごみが見たものとは!
アキバ冥途戦争、ここに完結!
[感想]
いやぁ…とんでもない問題作でしたね(褒め言葉)
年に1作品はこういったとんでもない作品が現れますよね。
2019年だと『星合の空』
2020年だと『異種族レビュアーズ』
2021年だと『回復術士のやり直し』
ただその中だとアキバ冥途戦争は最も満足度が高い作品でした。
閑話休題、前回のシリアスなオチから一転、まさかこんなに笑わせてくるとは思いもしませんでした…
冒頭でなごみが銃に弾を込めててねるらちゃんとの不戦の契りは…と不安に観ていたら急にグラサンをつけていて笑いました。ほんと何から何までぶっ飛んでますね笑
そのほかにもお葬式に遣う嵐子の遺影もユニフォーム姿になっていたり、なごみがゆめちに即でビンタをし返したり、なごみがラーメンを一気食いして吐いたりと感動の最終回かと思ったら、作り手の秀逸なギャグセンスが遺憾なく発揮された爆笑回でした。
シリアスシーンな筈なのに滅茶苦茶ハイレベルな漫才を観ているような感覚でしたね…笑
店長のそっ閉じのシーンもツボでした笑
完全に壊れてしまったなごみ。推しがここまで豹変してしまうと色々複雑な気持ちになります…。
ラーメン屋の店長まで殺されるのは非常に悲しかったですが、凪の「これからはつけ麺の時代だ」って台詞で笑ってしまいました。本作はほんとワードセンスがピカイチです。
凪はメイドではなくもはや殺し屋ですね。
前回までは凪がもしかしたら嵐子の死を悼んでなごみに手を貸すという淡い期待を寄せていましたが、凪に人の感情が残っていると思っていた自分がバカでした。彼女は最後の最後まで清々しいくらいの極悪人でしたね。
なごみの言う「冥途戦争」それはどんなお客さんにも最大のおもてなしをすること、血で血を洗う闘いではなく、あくまでなごみの憧れていたメイドというシチュエーションで対抗すること。
ここからはカオスな展開の連続でしたが、中でもゆめちが凪の鼻に指を押し当ててブタにするシーンは流石に笑いました。
血を流しながら歌うメイド、そして銃をペンライトに見立ててライブを盛り上げるメイド達、まるで1話の惨劇を彷彿とさせるシーンであり、そのシーンにアキバ冥途戦争の全てが詰まっていました。
メイドはお給仕だと言うなごみ。
なごみにとってのメイドの在り方。それは当たり前のようにお客さんをもてなし、当たり前のように飲食物をテーブルに出す。元々彼女はかわいいメイドに憧れて、秋葉原にやってきたのだからそういった当たり前の日常を手に入れたかったんだと思います。そうなると1番過酷な生活を送っていたのはなごみでしたね…。
最後の凪の乱射でとんとことんの面子が悲鳴あげるシーン、ここを凄く過激に映すことで、ラストのcパートでなごみが36歳でも現役メイドとして働いていることへの安堵感が増す。
御徒町さんがやりを投げるシーンは本当にスカッとしましたね。
投げやりENDならぬやり投げEND。
あの状態でよく生き残れたなぁというツッコミは置いといて、彼女は最後の最後まで人を殺めてこなかったからこそ生き残ったんでしょうね。
ゆめちやしぃぽんたちの生存は視聴者の解釈に委ねられましたが、元どおり現代のような治安のいい平和な秋葉原になって安心しました。
最終話を観終わった後は暫く放心状態になりましたが満足度はすこぶる高い作品でした。
制作に携わった皆様、本当にお疲れさまでした。
アキバ冥途戦争/総評
脚本8/作画9/キャラクター9/音楽8/声優10
評価87.5pt /星3.9
結論としてはギャグアニメ、あるいは任侠ものとして観れば文句なしの面白さでした。ただこの作品は間違いなく賛否が極端に分かれる作品なので万人におすすめできる作品なのかといえばそうではないと思っています。
かなり癖が強い分、よくあるありきたりな作品に飽き飽きした方には強くオススメできる作品となっています。
以上。
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[主な登場人物]
和平なごみ(CV:近藤 玲奈)
可愛いメイドさんになることを夢見て、秋葉原に上京してきた女の子。
自分が思い描く、憧れのメイドさんになるべく日々奮闘する。
万年嵐子(CV:佐藤 利奈)
長い期間離れていたが、また秋葉原に戻ってきた元メイド。
寡黙なタイプで、笑顔を見せる事がない
ゆめち(CV:田中美海)
ツインテールが特徴の店のエースメイド。ぶりっ子で人気だが、頭の回転が速く策士な一面もある。
しぃぽん(CV:黒沢ともよ)
見た目通りのギャル。客に対してタメ口になったりするが、フレンドリーで意外と好評らしい。結構芯のあるタイプ。
ゾーヤ(CV:ジェーニャ)
とんとことんへ新たに加入したロシア出身のメイド。
拳を交えた嵐子の事を尊敬している。
間違った日本語を覚えることも。
店長(CV:高垣彩陽)
天性のトラブルメーカーっぷりで、常に周りを巻き込んでしまうダメ人間。昔はメイドだったらしい。
御徒町(CV:???)
パンダの着ぐるみを着ているお店のマスコット的存在。その他全てが正体不明である。
[INTRODUCTION(公式より引用)]
1999年 春
かわいいメイドに憧れて、 ひとりの少女が秋葉原にやってくる。
世紀末の“アキバ”は、 多種多様なメイドさんでいっぱいいっぱい。
メイドカフェ「とんとことん」通称『ブタ小屋』は、 今日もブヒブヒ営業中!
一緒に入店した新人メイドは破天荒さんで、 ドッタンバッタン大慌て。
推しメイドや調教師、 秋葉外生命体も現れて、 赤バットはフルスイング!
これは、 全てのご主人さまとお嬢さまに贈る、 渾身のメイドお仕事奮闘記。
「みなさまのお帰りをお待ちしてますブー」
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